Debian sergeの覚書

 
tiutiu.net/ computer/os/debian/serge.html
2007/6/18
NTPの導入

一応apt-get install ntp ntp-doc ntpdate ntp-simpleで インストールはできるし, ntpdate -4 ntp.nict.jpは 動くが, サーバーはどうにも動かない。

そこでソースコードからインストールする。 NTPの本家http://www.ntp.org からソースコードをダウンロードしてくる。 ドキュメントの本家は http://www.cis.udel.edu/~mills/ntp/html/

準備。gwakが必要。あとdebianパッケージはremoveしておく。

$ apt-get remove ntp ntp-simple ntpdate
$ apt-get install gawk

解凍からコンパイルまで

$ su
$ cd ~
$ zcat ntpd-4.2.4p0.tar.gz | tar -xvf -
$ cd ntpd-4.2.4p0
$ ./configure CFLAGS=-ldl
$ make
$ make check
$ make install

./configureのところでCFLAGS=-ldlを指定しないと コンパイルに失敗する。おぼろげな記憶だが, opensslを インストールしておく必要があったような気もする。

make installが終わると, /usr/local/binにntpd, ntpq, ntpdc, ntpdate, ntptraceがインストールされる。

設定に移るが, その前に準備/etc/ntp.driftをtouchする。 ownerはrootでモードは644でいい。

$ touch /etc/ntp.drift

設定は/etc/ntp.confで行う。ntpd-4.2.4p0のconf以下に いろんなサイト?の設定例があるので参考にする。 最低の設定は以下のとおり

driftfile /etc/ntp.drift
server -4 ntp.nict.jp iburst minpoll 8 maxpoll 12
server -4 ntp.nict.jp iburst minpoll 8 maxpoll 12
server -4 ntp.nict.jp iburst minpoll 8 maxpoll 12

minpollとmaxpollはそれぞれ2の何乗秒かをしめしています。 初期段階(minpoll)は2の6乗で256秒で同期を取り, そのあとは 2の12秒で4096秒ごとに同期をとるようにしています。 iburstは初期化時間の短縮のためだそうです。 そして3行書くのが重要だそうです。 nictの設定のページを参考にしました。

NTPサーバーは正直接続に失敗することも多いので, 2から3くらいは 別のところも用意したほうがいいと思います。プロバイダーが 提供していればそれがベスト。

起動時に起動するように設定。/etc/init.dに次のファイル ntpを作成(結構探したのだが, なかった)

#!/bin/sh

test -x /usr/local/bin/ntpd || exit 0

case "$1" in
  start)
        echo -n "Starting ntp daemon"
        /usr/local/bin/ntpd -p /var/run/ntpd.pid
        echo "."
        ;;
  stop)
        echo -n "Stopping ntp daemon"
        pid=`cat /var/run/ntpd.pid`
        kill $pid
        echo "."
        ;;
  reload|restart)
        echo -n "Restarting ntp daemon"
        $0 stop
        $0 start
        echo "."
        ;;
  *)
        echo "Usage: /etc/init.d/ntp {start|stop|reload|restart}"
        exit 1
esac

exit 0

次に/etc/rc5.dに登録。

$ ln -s /etc/init.d/ntp /etc/rc5.d/S23ntp
他のマシンからの受付

他のntpdateをインストールからこのマシン(serge)にntpdateしてみる

失敗した場合

$ ntpdate serge
20 Jun 16:46:02 ntpdate[4810]: no server suitable for synchronization found

成功すると

$ ntpdate serge
20 Jun 16:42:29 ntpdate[4725]: adjust time server 10.0.0.1 offset 0.104679 sec

のように表示されるます。

ntpdの準備が整うまでは失敗します。 ntpq -pでremoveの先頭に同期中を表す"*"のマークが出るまで 最低1時間はのんびり待ってください。

NTP通信の制御

NTP通信の制御の例は次のとおり。

restrict default noserve   # 原則拒否
restrict 127.0.0.1         # 自分は許可
# ホームネットワークは許可
restrict 10.0.0.0 mask 255.255.255.0

でも, これだとntp.nict.jpへの問い合わせもできません。 restrictはIPアドレスで指定する必要があるので, ntp.nict.jpのIPアドレスをnslookupなどして調べて restrict行を追加する必要があります。

以前, この設定を誤っていたために同期ができないという 状態に陥っておりました。現在はローカルにあり, 外からアクセスできないこと, ntpサーバーのIPアドレスは 変更の可能性があることの2点の理由から, restrictは自分は 一切設定していません。

設定は IPAのページ が参考になります。

ntpq -p

ntpdの状況を調べるコマンド。表示例は以下のとおり

$ ntpq -p
     remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter
==============================================================================
 ntp-b3.nict.go. .INIT.          16 u    -   64    0    0.000    0.000   0.000

今, remoteの先頭が空白ですが, これは遠くて同期に使っていないという ことだそうです。 同期に使っているときは*がつくそうです。

EZ-NET様を参考にさせていただきました。

メールサーバーPostfix

eximを削除, postfixをインストール, dovecot(popサーバー)をインストール

$ su
$ apt-get remove exim4
$ apt-get install postfix
$ apt-get install dovecot-pop3d
$ apt-get install dovecot-common

インストールが完了したら, /etc/rc5.d/以下にS??postfix, S??dovecot があって, 起動時に起動されるかどうか確認する。 私の環境ではS20postfix, S21dovecotだった。

postfixのインストール中には メールサーバーの種類, rootの送り先, ドメイン名その他を聞かれる。 メールサーバーの種類について, 家庭などローカルで使用しつつ外に送信することもある場合は, スマートホスト付きインターネットサイトがよい。

postfix, dovecotの設定については postfixの覚書, dovecotの覚書を参照してください。

日本語入力
パッケージインストール
$ su
# apt-get install uim
# apt-get install uim-anthy
# apt-get install uim-applet-gnome
設定

gnomeデスクトップ環境でgnome端末などから

$ uim-pref-gtk

参考: http://anthy.sourceforge.jp/cgi-bin/hikija/hiki.cgi?UimPref

パッケージの一覧
$ dpkg -l

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