X Window Systemの覚書

 
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2007/6/28
本家

本家はhttp://www.x.orgです。

設定ファイル

Debian etchでx.orgの場合, /etc/X11/xorg.confがそれである。

失敗などのログ

/var/log/Xorg.?.logがそれである。?には数字が入る。

設定ファイルの自動生成
$ su
# X -configure

でできる。ただし, Xが立ち上がっていないことが前提。 何がしかの調子が悪くて再設定を行いたい場合はsingle usermodeで 立ち上げるなどする。/root/xorg.conf.newというファイルに結果が 出力される。これを/etc/X11/xorg.confに上書きすればいい。

また, 各ディストリビューションで用意されていることも多い。 Debian etcの場合,

$ sudo dpkg re-configure -phigh xserver-xorg

$ sudo dexconf

が使える。dexconfは現在の設定を上書きするので注意。

はるか以前のXFree86の時代はXF86ConfigやXconfigureといった コマンドを使用していた。

設定のテスト

設定ファイルのテストは

# X -config ./xorg.conf.new

-configで新しい設定ファイルを指定することでできる。

Xが起動されれば成功。Xからコンソールに戻るときは CtrlとAltとBackspaceを同時に押せばよい。

Libretto L3での設定

libretto L3のディスプレイは1280x600と特殊な大きさのため, フレームバッファというものを使用する。 Debian etchの場合2つ設定ファイルを編集するだけだが, linux kernel2.2など 旧いものの場合カーネル構築が必要になることもある。

改めて対象のディスプレイのサイズだが, 1280x600, 16bitカラーでの リフレッシュレートは60Hzだと説明書に書いてある。

以下はDebian etchをLibretto L3にインストールしたときの X.orgの設定である。2つの設定ファイルを編集する。

/etc/X11/xorg.confの編集

一つ目の設定ファイルの編集は/etc/X11/xorg.conf。Deviceセクション, Monitorセクション, Screenセクションの3つを編集する。

DeviceセクションではDriverをfbdevにする。完成は下記のとおり。

Section "Device"
  Identifier "S3 Inc. 86C270-294 Savage/IX-MV"
  # Driver     "savage"
  Driver     "fbdev"
  BusID      "PCI:0:4:0"
EndSection

Monitorセクションでは1280x600に対応する周波数などを指定する。 Modelineを追加するのだが, 一体これをどうやって計算するのかは わからない。完成は以下のとおり。

Section "Monitor"
  Identifier  "LibrettoL3"
  Option     "DPMS"
  HorizSync   31.5-50.0
  VertRefresh 50-61
  Modeline    "1280x600" 60 1280 1328 1512 1712
                             600  601  603  625
EndSection

最後にScreenセクションを編集。Monitorを編集し, DisplayのModesを編集する。 必要なところだけ抽出した最小の記述は以下のとおり。

Section "Screen"
  Identifier    "Default Screen"
  Device        "S3 Inc. 86C270-294 Savage/IX-MV"
  Monitor       "LibrettoL3"
  DefaultDepth  16
  SubSection    "Display"
    Depth       16
    Modes       "1280x600"
  EndSubSection
EndSection

全体についてはxorg_conf.html をご参照ください。試行錯誤も入っております。

/boot/grub/menu.lstの編集

フレームバッファを用いる場合, 起動時にカーネルにオプションが必要に なる。ここではブートローダーはgrubを使用しているものとする。 単純にmenu.lstのkernel listのkernelオプションにvga=0x405を追加すれば よい。vga=0x405は1280x600で16bitカラーを使うという指定である。 指定したkernel listの例は以下のとおり

title       Debian GNU/Linux, kernel 2.6.18-4-486 fbdev
root        (hd0,0)
kernel      /boot/vmlinuz-2.6.18-4-486 root=/dev/hda1 ro vga=0x405
initrd      /boot/initrd.img-2.6.18-4-486
savedefault

最後に再起動して試せばよい。失敗した場合はsingle usermodeで 起動しなおして再設定を行う。

参考と謝辞

ここの設定については以下のページを参考にさせていただきました。 感謝いたします。


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